家を売る際に知っておきたいのが、売却相場です。自分で売却相場を調べておくことで、安く売りすぎることを防ぎ、納得のいく価格で売却しやすくなるでしょう。
この記事では家の売却相場の推移や自分で売却相場を調べる方法を解説しているので、参考にしてみてください。
また、以下の記事では世田谷区でおすすめの不動産売却会社を紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてみるといいでしょう。
築年数別の戸建ての相場
築年数別に戸建ての特徴を解説しているので参考にしてください。
また、築年数別の戸建ての下落割合と売却相場をまとめました。
築年数 | 下落割合 | 新築での購入価格 | |||
---|---|---|---|---|---|
2,000万円 | 3,000万円 | 4,000万円 | 5,000万円 | ||
築5年以下 | 90% | 1,800万円 | 2,700万円 | 3,600万円 | 4,500万円 |
築6~10年 | 83% | 1,658万円 | 2,487万円 | 3,315万円 | 4,144万円 |
築11~15年 | 76% | 1,528万円 | 2,292万円 | 3,056万円 | 3,820万円 |
築16~20年 | 70% | 1,396万円 | 2,093万円 | 2,791万円 | 3,489万円 |
築21年~25年 | 64% | 1,286万円 | 1,929万円 | 2,573万円 | 3,216万円 |
築26~30年 | 51% | 1,015万円 | 1,523万円 | 2,030万円 | 2,538万円 |
築31年以上 | 34% | 673万円 | 1,009万円 | 1,346万円 | 1,682万円 |
※東日本不動産流通機構レインズ「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況(2024年4~6月)」 を基に作成
築5年未満
築5年以内の戸建ては『築浅物件』として人気があり、新築に近い状態なら購入時とほぼ同じ価格で売買されることもありますが、誰かが一度入居すると中古扱いとなり、価格が約1割下がってしまいます。
築5年程度では建物価格は購入時の75%程度まで落ちることが一般的ですが、売却需要が高い場合や、開発が進む地域では購入価格よりも高く売れることも。所有期間が5年以下の物件を売却すると、短期譲渡所得として通常より高い税率が課されるため、注意が必要です。
築10年
築10年で建物の価値は約半分に減少しますが、特に築6~10年の間は購入需要が高く、売却しやすい時期です。
高めの売り出し価格でも売れる可能性があり、売却を検討している場合は、資産価値が大きく減少する築10年になる前に決断するのが賢明です。
築15年
築15年で建物の価値は約2割に減少し、築20年を過ぎるとほとんど価値がなくなります。築11~14年の物件は比較的スムーズに売却できますが、築15年以上になると売却までに時間がかかることが多いため、早めに売却を検討するのが賢明でしょう。
売却には平均で6カ月かかりますが、1年以上かかることもあるため、余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
築20年
築20年を過ぎた戸建ては建物の価値がゼロと査定されやすく、ほとんどの場合、土地の価格で売却されます。建物自体はまだ居住可能で、買い手は安く購入した後にリフォームやリノベーションを行って住みやすくすることが一般的。
築21年以上の物件も同様に、建物価値はほぼゼロとなり、古家つきの土地として売られることが多いですが、古民家の活用が注目されているため、立地条件が良ければスムーズに売却できるケースもあります。
築25年
築25年までは購入需要が高く、建物の劣化がひどくなければそのまま売り出しても買い手が見つかることが多いです。また、リフォームやリノベーションを施すより、買い手が自分好みにカスタマイズできる余地を残した方が早く売れる場合もあります。
しかし、築26年を超えると建物価格がさらに大幅に下がり、状態が悪ければリフォームが必要になる可能性があるため、相場より安い価格で売り出すことで買い手を見つけやすくなります。
築30年
築30年を過ぎると建物の価値はほとんどなくなり、一般的に古家付き土地として売りに出されます。DIY人気の高まりにより、そのまま売却できる可能性もありますが、需要が少ない地域では、建物を解体し更地にする方が早く、より高く売れることもあります。
築31年になると価格はさらに下がり、築30年時より60%以上の下落が見られます。建物や設備が劣化していることが多いものの、安く家を手に入れたい買い手にとっては需要が高い時期と言えるでしょう。
築40~50年
築40〜50年の戸建ては、建物の価値がほぼゼロと見なされ、主に土地の価値で取引されます。都市部や立地の良い場所では、土地の需要が高いため高値で売れることもありますが、地方では売却に時間がかかることが多いです。
また、近年のリノベーションブームや古民家再生を目的に古い住宅を購入する層もおり、適切な市場であればスムーズな売却も可能ですが、建物の状態が悪ければ解体して更地として売り出すことも一つの選択肢です。
築40〜50年の物件は、築0年時と比較して価格が60〜70%下落することが一般的です。
家の売却相場を調べる方法
家の売却相場を調べる方法です。
ポイントを3つ解説します。
レインズ・マーケット・インフォメーションを使って調べる
レインズ・マーケット・インフォメーションは、公益財団法人不動産流通機構が提供する不動産取引価格の情報サイトで、全国の取引情報を基に一戸建てやマンションの成約価格を検索できます。都道府県やエリア、築年数、間取り、駅からの距離などの条件を指定することで、実際に取引された価格を確認でき、周辺物件の相場や市場動向を把握するのに役立ちます。
掲載される情報は、宅地建物取引業者が報告するデータに基づいており、詳細な取引内容は表示されないものの、おおまかな価格や在庫状況が分かるでしょう。これにより、不動産を売買する際に、売値だけではなく実際に取引された価格や値下げ交渉の有無などを踏まえて、より正確な相場を把握することが可能。
プライバシー保護のため個別物件の特定はできませんが、リサーチツールとして非常に有効で、より良い売買判断をするための参考になります。
固定資産税評価額から調べる
家の売却相場を固定資産税評価額から調べる方法は、まず『固定資産税納税通知書』や『課税明細書』で固定資産税評価額を確認することから始めます。
固定資産税評価額は市場価格の60%〜80%程度とされているため、これを基におおよその売却相場を推測します。
例えば、固定資産税評価額が1,000万円の場合、1,000万円を0.7で割ると約1,430万円となり、これが目安の売却相場になります。ただし、実際の売却価格は立地や物件の状態によっても変動するため、周辺の成約事例や不動産会社の査定を参考にすることが大切です。
また、固定資産税評価額は『土地』と『建物』で分けられており、特に建物は築年数によって価値が下がるため、それを考慮する必要があります。最終的には、これらの要素を総合的に判断して売却価格を決定するのが望ましいです。
似た物件の売り出し価格から調べる
家の売却相場を「似た物件の売り出し価格」から調べる方法もあります。
不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME’Sなど)で、自分の物件と条件が似た物件を検索し、エリアや広さ、築年数、間取りなどを基に比較し、売り出し価格を確認することが可能。
ただし、売り出し価格は必ずしも成約価格と一致しないため、レインズ・マーケット・インフォメーションなどで実際の成約価格を調べたり、相場を把握したうえで不動産会社に相談し、プロの査定を受けることをおすすめします。
家の売却相場に関するよくある質問
家の売却相場に関するよくある質問をまとめました。
相場通りの価格で売るためには?
相場通りの価格で家を売るためには、不動産ポータルサイトやレインズ・マーケット・インフォメーションを利用して、周辺の似た物件の売り出し価格や成約価格を確認し、適正な相場を把握します。
その後、複数の不動産会社に査定を依頼し、客観的な価格設定を行います。
高すぎる価格設定は避け、相場に近い現実的な価格を設定することがポイントです。
また、家の掃除や簡単な修繕を行い、内覧に備えて良い印象を与える準備をしましょう。
適切な市場調査と販売準備を行うことで、相場通りの価格で家をスムーズに売却できる可能性が高まります。
家の価値は何年でなくなる?
一般的に、木造住宅は法定耐用年数が22年と定められており、築22年を過ぎると資産価値は大幅に減少するとされています。
この耐用年数は減価償却の計算にも使われ、購入価格を22年間で費用として償却し、期間を過ぎると資産価値がほとんどなくなるという考え方です。
しかし、耐用年数を過ぎても住むことは可能であり、リフォームや適切なメンテナンス次第で長く使えます。
5,000万で買った家は20年後いくらで売れる?
木造住宅の資産価値は築年数とともに下落し、特に築20年を過ぎると建物の価値が大幅に減少します。
国土交通省の資料によると、築20年の木造一戸建て住宅の価値は新築時の約36%(64%の下落)程度。
例えば、5,000万円で購入した家のうち、建物部分が3,000万円の場合、20年後の価値は次のように計算できます。
3,000万円 × 36% = 1,080万円
そのため、5,000万円で購入した住宅の20年後の価値は、建物部分が約1,080万円となり、残りは土地の価値が影響します。
土地の価値は地域の市場や開発状況によって変動するため、正確な売却価格にはこれらも考慮する必要があるでしょう。
家を売るならアドバンスライフ有限会社がおすすめ
項目 | 詳細 |
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会社名 | アドバンスライフ有限会社 |
設立年月日 | 1990年4月6日 |
所在地 | 東京都世田谷区三軒茶屋1-39-7 ショッピングプラザベルアージュ102 |
公式サイト | https://advance-l.net |
家を売るなら、アドバンスライフがおすすめです。納得のいく価格で早期売却するなら、信頼できる不動産会社選びが重要。
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アドバンスライフの特徴は以下の5つです。
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また、以下の記事ではアドバンスライフの特徴や口コミ、取引事例を紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
築年数に応じて、住宅の資産価値は大きく変動します。
特に木造住宅は下落が早く、築5年以内は「築浅物件」として人気ですが、築10年で約半分、築15年で約2割に減少します。築20年を超えると建物の価値はほぼゼロとされ、土地のみの価値で売却されることが一般的です。
一方、築40〜50年の物件はリノベーションの需要があり、立地が良ければ高値で売れることもあります。正確な売却価格を知るためには、固定資産税評価額やレインズを活用し、周辺の取引事例を参考にすると良いでしょう。
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