世田谷区のマンション売却の価格相場は？売れやすい物件や高値で売る方法も紹介

「世田谷区でマンションはいくらで売れる？」

「世田谷区でマンションを高く売る方法は？」

東京都世田谷区は閑静な住宅街が広がり、子育て支援やサポートが充実しているファミリー層に人気の街です。

首都圏のマンション価格の高騰により、世田谷区でマンションの売却を考えている人は「どれくらいで売れるのか」「どんな間取りや築年数のものが売れやすいのか」など疑問に思っている方も多いでしょう。

そこで、本記事では世田谷区でマンションの売却を考えている人に向けて、世田谷区のマンション相場や売れやすいマンションの特徴、高値で売る方法などについて解説していきます。これから売却する際の参考にしてみてください。

世田谷区のマンション相場

東京都世田谷区のマンションの平均売却価格は年々上昇しています。売出し件数も増加傾向にあります。マンションナビによると東京都世田谷区の売買データは以下の通りです。

▼東京都世田谷区の売買データ

項目	詳細
平均価格	5,815万円
平均㎡単価	92万円/㎡
新規登録件数	367件
平均築年数	34件

世田谷区のマンションの最多成約期間は約1カ月というデータも出ています。

世田谷区のマンションの間取り別の販売価格

間取り別の価格変動は以下の通りです。

▼間取り別の販売価格(過去5年間)

間取り	販売価格(中央値)	該当件数/割合
1R・1K	1,490万円	4,723件／19.2％
1LDK	3,680万円	3,902件／15.9％
2LDK	5,299万円	7,428件／30.2％
3LDK	6,780万円	7,909件／32.2％
4LDK	8,200万円	617件／2.5％

世田谷区周辺エリアでは『3LDK』の物件数が多く、販売価格の中央値は6,780万円です。そして、過去5年間の『3LDK』の売り出し物件数は7,909件で、全体の32％を占めています。

ファミリー層から人気のエリアである世田谷区では、2LDKや3LDKなどの間取りが人気です。一方で、大学も多いことから、1人暮らしに向いている間取りも取引されています。

世田谷区のマンションランキング

東京都世田谷区の売却データから、以下の表に売れている順をまとめました。売却市場に多く出回っているマンションの傾向が分かるため、参考にしてみてください。

項目	1位	2位	3位
売却価格	3,000万円台	2,000万円台	4,000万円台
専有面積帯	50㎡台	70㎡台	40㎡台
建物階数	1～5階	6～10階	11～15階
駅からの距離	7～10分	10～15分	5～7分
間取り	2DK/2LDK	3DK/3LDK	1DK/1LDK

東京都世田谷区では、物件の販売価格は3,000万円台、専有面積は50㎡台が多く市場に出ています。最も多い間取りは2DK/2LDKです。

各データの第1位に当てはまる物件はニーズが高く、上記の表に当てはまらない物件は希少価値の高い物件といえます。

世田谷区で売れやすいマンションの特徴

世田谷区で売れやすいマンションの特徴は以下7つです。

• ①ファミリー向けの間取り
• ②利便性の良さ
• ③設備の充実性
• ④人気のエリア
• ⑤ハウスクリーニングをしておく
• ⑥ホームインスペクションを実施ておく
• ⑦信頼できる不動産会社に依頼する

下記で詳しく解説していくので、これからマンションの売却を考えている人は参考にしてみてください。

①ファミリー向けの間取り

世田谷区はファミリー層に人気の街です。そのため、子育てしやすい2LDKや3LDKなど、ファミリー層が住みやすい間取りは売れやすい傾向があります。

大学もあるため、1DKや1LDKなど1人用の間取りも需要はあります。しかし、世田谷区はファミリーに人気の街であるため、売れやすいのはファミリー層向けの間取りです。

上記の表で紹介しましたが、2LDKや3LDKの間取りが1番売却しやすいでしょう。

②利便性の良さ

世田谷区はファミリー層に人気の街です。そのため、学校やショッピングモール、病院、幼稚園などの施設が近い物件は、子育てがしやすく売れやすい傾向にあります。

上記の施設以外にも公園や駅などが近いとより売れやすいです。このように、利便性の良いエリアにあるマンションは、高値での売却も期待できます。

③設備の充実性

ファミリー層が多い世田谷区では、治安の良さや安全性を重視する方が多いです。そのため、設備が充実しているマンションも売れやすい傾向にあります。

防犯面を重視して選ぶ子育て世帯も多いです。防犯カメラやオートロックなどの設備が充実していると、安心して生活できます。このような買い手のニーズに応えている物件は、売れやすいです。

④人気のエリア

世田谷区の住みたいまちランキングは以下の通りです。

地名	マンション平均単価
太子堂	116万円/㎡
下馬	109万円/㎡
代田	108万円/㎡
桜新町	107万円/㎡
三宿	107万円/㎡

世田谷区は優良住宅地なので、ランキングに入っていない街でも人気の街は多いです。他にも、桜新町や梅が丘、経堂なども人気です。

⑤ハウスクリーニングをしておく

世田谷区でマンションを売却する際、売れやすさを高めるために有効な施策のひとつがハウスクリーニングの実施です。買主は内見時に物件の第一印象を重視するため、清潔感のある空間は購買意欲を高めます。

特に水回りや床、壁といった生活感が出やすい場所は、プロのクリーニングによって印象を大きく改善できます。自分で掃除をしても取りきれない汚れやニオイも、専門業者であれば対応可能です。  

世田谷区はファミリー層や富裕層からの人気が高く、物件の選別も慎重におこなわれます。そのため、細部まで手入れされた清潔な室内は、他物件との差別化にもつながります。  

⑥ホームインスペクションを実施ておく

世田谷区でマンションをスムーズに売却するためには、ホームインスペクションの実施が非常に有効です。専門家による住宅診断で、建物の劣化状況や修繕の必要性を事前に把握できます。  

買主にとって大きな安心材料となり、購入後のトラブルを未然に防げるため、信頼性の高い物件として評価されやすいです。特に世田谷区のような人気エリアでは、同程度の条件の物件が複数存在するため、差別化が重要です。

ホームインスペクションを実施した物件は、情報の透明性が高く、早期売却につながる可能性があります。また、インスペクション結果をもとに軽微な補修をおこなえば、資産価値の向上にもつながります。

結果として、価格交渉を有利に進めることも期待できるでしょう。

⑦信頼できる不動産会社に依頼する

地域特性を熟知した業者であれば、相場や買主のニーズを的確に把握しており、的を絞った販売戦略を展開できます。たとえば、ファミリー層が多いエリアでは学区や周辺環境を強調した広告が有効です。

情報を活かせるのは、地域に根ざした実績のある会社ならではの強みです。また、信頼できる不動産会社は、査定価格が適正であることが多く、売却までの期間やトラブルのリスクも低減されます。

不当な高額査定で売れ残るリスクを避けられるのもメリットです。加えて、販売活動の報告や対応のスピードなども、売却の成功に直結します。  

マンション売却の不動産会社選びのポイント

マンション売却の不動産会社選びのポイントは以下の5つです。

• マンション売却の実績が豊富にあるか
• 査定価格に根拠があるか
• 口コミ・評判がいいか
• マンション売却に強いか
• 担当者が適切なアドバイスをしてくれるか

それぞれのポイントを把握して、適切な不動産会社選びに役立ててみてください。

マンション売却の実績が豊富にあるか

実績が豊富な会社は、地域の相場や物件の特性を的確に把握しており、適正な価格設定と効果的な販売戦略を立てられます。結果として、早期かつ高値での売却が期待できるでしょう。

また、過去の販売データや成約事例をもとにした具体的なアドバイスが受けられるため、売主にとっても安心感があります。市場動向の変化にも柔軟に対応できる点も、経験豊富な会社の強みです。  

ホームページでの成約事例や口コミ、担当者との面談を通じて実績を確認しましょう。

査定価格に根拠があるか

査定額が高いからといって必ずしも信頼できるとは限りません。適正な査定は、過去の成約事例や周辺相場、マンションの築年数や階数、管理状況などを総合的に分析した上で算出されます。

根拠のない高額な査定は、売主の期待を引くための営業手法な可能性もあるのです。根拠のある査定かどうかを見極めるには、査定の内訳や評価理由を具体的に説明してもらうことが大切です。

「なぜこの価格になるのか」を明確に語れる担当者は、信頼できるパートナーになり得ます。売却後に価格を下げるよう求められるリスクを避けるためにも、数字の裏付けがある査定かをしっかり確認しましょう。    

口コミ・評判がいいか

口コミ・評判は過去の利用者が実際に体験した内容を反映しており、営業対応や提案力、販売活動の質を見極められます。特に売却は高額な取引となるため、信頼できる会社を選ぶことが成功へつながるでしょう。

口コミには、担当者の対応の丁寧さや迅速さ、査定価格と実際の成約価格の差など、公式サイトでは得られないリアルな情報が含まれます。ただし、すべての口コミを鵜呑みにするのではなく、複数のサイトや媒体を比較し、傾向を見ることが大切です。

一部の極端な意見に惑わされず、全体的な評価を参考にしましょう。  

マンション売却に強いか

不動産会社が「マンション売却に強いかどうか」を見極めることが重要です。戸建てや土地とは異なり、マンション特有の知識や経験が求められます。

たとえば、周辺エリアのマンション相場を正確に把握し、過去の取引事例やニーズを基に適正な価格設定を提案できる会社です。マンションの階数や向き、共用施設の評価ポイントなど、購入者が重視する特徴を的確にアピールできる営業力も求められます。

情報を効果的に伝えることで、売却スピードや成約価格に差が出るのです。また、マンション専門の販売ネットワークや顧客リストを持つ会社は、見込み客とのマッチングもスムーズです。

担当者が適切なアドバイスをしてくれるか

不動産会社の担当者が適切なアドバイスをしてくれるかどうかです。担当者の知識や経験が売却価格やスピードに大きく影響を与えます。

たとえば、地域の相場や売れやすい時期、リフォームの必要性など、売主が把握しきれないポイントをプロの視点で提案してくれる担当者であれば、より有利な条件での売却が期待できます。

また、売却活動の進捗状況や問い合わせ数などを定期的に共有し、戦略の見直しを提案してくれる担当者であれば信頼できるでしょう。

契約を取りたいだけの対応ではなく、売主の立場に立った助言をしてくれるかが見極めのポイントです。    

マンション売却を大手不動産会社に依頼するメリット・デメリット

大手は知名度と信頼性が高く、買主からの安心感を得やすいため、集客力に優れています。広告ネットワークも広く、自社サイトや提携媒体を通じて幅広く情報発信が可能です。  

また、経験豊富な担当者が在籍しており、査定から売却戦略の立案、契約手続きまで一貫してサポートしてくれるのも強みです。一方で、大手ゆえに担当者が多数の案件を抱えていることも多く、個別対応が手薄になる可能性があります。

売却物件の優先順位が低くなると、販売活動が消極的になるケースもあります。また、手数料は中小と同程度でも、柔軟な交渉が難しい場合も多いです。 

マンション売却を中小不動産会社に依頼するメリット・デメリット

マンション売却を中小不動産会社に依頼するメリットとして挙げられるのは、地域密着型の営業力です。中小企業は特定エリアに強みを持ち、地域の買主ニーズや相場情報に精通しています。

適切な価格設定や効果的な販売戦略を期待できます。柔軟な対応や丁寧なフォローも魅力です。一方、デメリットとしては広告力や集客力の弱さが挙げられます。  

大手に比べて広範囲への情報発信が難しく、購入希望者の母数が限られる可能性が高いです。また、担当者のスキルに依存しやすく、担当替えが困難な場合もあります。

事前に実績や対応力をしっかり確認することが重要です。  

世田谷区のマンションを高値で売る方法

マンションを売るなら高値で売却したい人が多いでしょう。そこで、世田谷区のマンションを高値で売る方法を以下4つ紹介します。

• ①値引き交渉を想定し、売り出し価格を高めに設定する
• ②1月から3月に売りに出す
• ③複数社に査定を依頼する
• ④スケジュールに余裕を持たせる

下記で詳しく解説していくので、マンションを高値で売却したい方は参考にしてみてください。

①値引き交渉を想定し、売り出し価格を高めに設定する

マンションの売買では、値引き交渉がある場合が多いです。そのため、値引き交渉を想定せずに相場価格で売りに出すと、予想していたよりも売却価格が低くなってしまいます。

そのため、手元に残る利益を考えると、相場より1割高めの販売価格で売り出すのがおすすめです。マンション売却が初めてで、自分で販売価格を決められないという方は、不動産会社にアドバイスをもらいながら設定していきましょう。

②1月から3月に売りに出す

マンションを売り出すタイミングは、不動産購入の需要が高い1月から3月がおすすめです。この時期は引っ越しシーズンともいわれます。

転勤や進学などライフスタイルが変化する4月に向けて、1月から3月に物件を探し始める人が増えます。マンションの売却にかかる期間は3～6カ月が目安です。

余裕のあるマンション売却を行うためにも、11月頃から売却活動を進めると良いでしょう。

③複数社に査定を依頼する

マンションを売却する際は、不動産会社に査定を依頼し、販売価格を決めていきます。この査定を依頼する不動産会社を1つに絞ってしまうと、比較対象がなく、販売価格が適正なのか判断できません。

査定結果によっては、数百万円以上の差が出る場合もあります。そのため、マンション売却で損をしないためにも、複数社に査定を依頼することが重要です。

3～5社に査定を依頼し、査定額や査定結果の根拠、不動産会社の人柄などを見ながら、最適な不動産会社を選びましょう。

④スケジュールに余裕を持たせる

マンションを売却する際は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

不動産売却では、焦って安く売ることを『売り急ぎ』といいます。焦って売却してしまうと、不動産価値の高いマンションでも、高く売却することは難しいです。

住宅地として人気の世田谷区は、十分高く売れます。しかし、焦って売却してしまうと、不動産価値の高いマンションでも高く売却することは難しいです。

世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社2選

世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社は以下の2社です。

• アドバンスライフ有限会社
• 東急リバブル株式会社

それぞれの特徴を把握して、最適な不動産会社を選んでみてください。

アドバンスライフ有限会社

アドバンスライフ有限会社は、地域密着型の営業スタイルが特徴的で、地元の市場に精通しています。売却希望者のニーズに合わせた柔軟な対応をおこない、効果的な価格設定と販売戦略を提案してくれます。

たとえば、市場の動向を的確に把握し、タイミングを見計らった上での広告掲載や内覧案内をおこない、売却のスピードを高めることが可能です。

また、アドバンスライフ有限会社は専門的なノウハウを活かして、契約後のサポートも手厚く、売却後の税務相談や引き渡しまでしっかりとサポートをしてくれます。売却者は安心して取引を進められるでしょう。

東急リバブル株式会社

東急リバブル株式会社は、地域密着型のサービスが強みとなっており、世田谷区内の市場動向を深く理解しています。売主にとって最適な価格設定や販売戦略を提案してくれるため、高い売却力を誇ります。

また、東急リバブルは、独自のネットワークを活かして豊富な販売チャネルを持っているのもポイントです。広範な顧客層へのアプローチが可能となり、売却までのスピードを加速させられます。

広告やプロモーションにも力を入れており、インターネットを活用した宣伝活動や専門の営業担当者による内覧会の開催など、売却活動が非常に活発です。

加えて、不動産の取引に関する専門的な知識を持ったスタッフが、契約後の手続きやアフターサービスまで一貫してサポートしてくれるため、安心して取引を進められます。

まとめ

本記事では、世田谷区でのマンション売却に関して、売却相場や世田谷区で売れやすいマンションの特徴、高値で売る方法などを解説しました。

世田谷区はファミリー層に人気の街であるため、ファミリー向けの間取りタイプが売れやすい傾向にあります。本記事で紹介した、売れやすいマンションの特徴や高値で売る方法を参考に、満足度の高いマンション売却を行いましょう。

また、最後には世田谷区でマンション売却におすすめの不動産会社を紹介しています。気になる方は、利用を検討してみてください。