リースバック契約をしていて解約できるのかを知りたいと思っている方は、多いのではないでしょうか。リースバック契約の解約は契約書に従うことでできるケースがあります。
ただし、自分勝手に解約をすると、トラブルに発展する可能性が高いです。そこでこの記事では、リースバック契約で解約・キャンセルができるのかやリースバックのよくあるトラブル、トラブルの対処法について解説します。
リースバックの解約でトラブルにならないようにするためにも、この記事をチェックしてみてください。
また、以下の記事では世田谷区でおすすめの不動産売却会社を紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてみるといいでしょう。
リースバックは解約・キャンセルできる?

リースバックは契約内容によって解約・キャンセルできるケースと、できないケースがあります。一般的な賃貸契約と同様に契約期間中であれば、原則として解約することは可能です。
ただし、契約書に記載された解約条件に従う必要があります。解約条件には、違約金が発生する場合や、一定期間前に解約の申し出が必要といった内容が盛り込まれていることが一般的です。
また、リースバック契約特有の条件として、買い戻し条項がある場合もあります。買い戻し条項とは、一定期間内に元の価格で物件を買い戻せるという条項で、この期間内に買い戻さないと、契約が自動的に終了する場合があります。
リースバックの契約を解約したい場合は、まずは契約書をよく確認し、解約条件を確認することが大切です。
リースバックの解約・キャンセル方法

リースバックの解約・キャンセル方法は以下の3つです。
それぞれの方法を把握して、適切な解約・キャンセル方法を知りましょう。
自主退去をする
リースバックを解約・キャンセルする方法のひとつとして、自主退去が挙げられます。自主退去とはリースバック契約を結んだ人が、契約期間満了前であっても自分の意思で契約を解除し、物件から退去することです。
一般的に、契約期間中の解約には違約金が発生することが多いです。リースバック契約でも契約期間の解約をすると違約金が発生する可能性が高いでしょう。
リースバックの自主退去を検討する際は、まず契約書をよく確認することが重要です。契約書には違約金の有無や金額、解約の手続きなどが詳細に記載されています。
契約内容を把握した上で不動産会社に相談し、具体的な手続きを進めましょう。
契約を解約する
リースバック契約の解約は、一般的に契約書に記載された内容に従う必要があります。契約期間中であっても、解約条項が定められているケースがほとんどです。
解約する場合は、契約書をよく確認し、解約の手続きや違約金などの条件を確認することが重要です。解約の手続きは契約書に記載されている方法に従い、リースバック業者に書面で通知しましょう。
違約金を支払って解約する
リースバック契約の解約として、違約金を支払う方法があります。契約書に違約金に関する条項が記載されている場合、内容に従って違約金を支払うことで契約を解除できます。
契約書に具体的な金額が記載されている場合もあれば、契約期間や解約時期によって金額が変わるケースもあるため、注意が必要です。解約を検討する際は、契約書をしっかりと確認し、どの程度の違約金を支払う必要があるのかを把握しましょう。
リースバックでよくあるトラブル

リースバックでよくあるトラブルは以下の2つです。
それぞれのトラブルを把握して、トラブルを未然に防ぎましょう。
家賃が高く支払えなくなった
リースバックでよくあるトラブルとして、家賃が高く支払えないケースが挙げられます。リースバックの家賃は、周辺の土地の価格や契約期間などによって左右されます。
周辺の地価が高ければ、家賃も高額になりやすいです。また、契約期間が短い場合は、家賃が高く設定される可能性があるでしょう。
家賃の支払いが困難になった場合、リースバック契約の内容を改めて確認しましょう。契約書には、家賃の支払い方法や遅延した場合のペナルティなどが細かく記載されています。
契約内容を理解した上で、リースバック会社に相談してみましょう。リースバック会社によっては、家賃の減額交渉に応じてもらえる場合があります。
一時的な収入減など、特別な事情がある場合は、支払い猶予を認めてもらえる可能性もあります。
不動産会社が住宅を売却してしまった
不動産会社が一度買い取った住宅を、再度第三者に売却してしまうというケースがトラブルとして挙げられます。リースバック契約では、原則として不動産会社は、売却した住宅を一定期間は保有し、賃貸借契約を継続することが義務付けられています。
しかし、不動産会社の経営状況の変化や物件の価値が大きく変動した場合など、さまざまな理由で契約が解除され、住んでいた住宅から立ち退きを求められる可能性があるのです。
リースバックを利用する際は契約内容をしっかりと確認し、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。
リースバックでトラブルを防ぐためにすること

リースバックでトラブルを防ぐためにすることは以下の3つです。
それぞれのポイントを把握して、リースバックでのトラブルを発生させないようにしましょう。
必ず契約書を交わす
リースバックでトラブルを防ぐためには、必ず契約書を交わしましょう。契約書は、売主と買主(不動産会社など)の権利や義務を明確に定めたものです。
口約束では後々トラブルになった際に、どちらが正しいのかを証明することが難しく、思わぬ損害を被る可能性があります。
契約内容や期間を必ず確認する
トラブルを防ぐためには、契約内容と期間をしっかりと確認することが重要です。契約書には、売却価格や賃料、修繕の責任範囲、解約条件など、さまざまな内容が盛り込まれます。
内容をしっかりと確認し、納得した上で契約を結ぶことが大切です。特に、契約期間や修繕の責任範囲、解約条件について、詳細に記載されているか確認しましょう。
複数の業者のリースバックプランを確認する
トラブルを防ぐために、複数の業者のリースバックプランを比較検討することも重要です。各社が提示する条件やサービス内容が大きく異なります。
たとえば、買取価格や家賃、契約期間、解約条件などは、業者によって差があります。条件を比較することで、自身の状況に最も合ったプランを選ぶことが可能です。
また、信頼できるリースバック業者かも判断できるでしょう。
リースバックを利用するメリット

リースバックを利用するメリットは以下の6つです。
それぞれのメリットを把握して、リースバックを利用するかの参考にしてみてください。
短期間でまとまった資金を得られる
リースバックは専門の業者がスピーディーに対応するため、資金化までの時間を大幅に短縮できます。また、住宅ローンの返済や急な支出への対応が必要な場合にも、即座に現金を確保できるため、資金繰りの柔軟性が高まります。
短期間でまとまった資金が必要になった際に、リースバックは有効な手段のひとつといえるでしょう。
そのまま家に住み続けられる
一般的な不動産売却では、引き渡し後に退去が求められ、新たな住まいを探す必要があります。しかし、リースバックであれば引っ越しの手間や費用をかけずに、慣れ親しんだ住環境に居続けることが可能です。
子どもの転校や通勤環境の変化といった生活への影響を最小限に抑えられます。また、高齢者や体の不自由な方にとっても、住み慣れた家に住み続けられることは大きな安心材料です。
住み替えを避けたく資金が必要な場合において、リースバックは現実的かつ柔軟な選択肢といえるでしょう。
引っ越し費用がかからない
通常の不動産売却では、新たな住居を探し、引っ越し費用や手続きにかかるコストが発生します。引っ越しには数十万円かかることもあり、経済的な負担が小さくありません。
一方、リースバックでは物件を売却した後も賃貸契約に切り替えて住み続けるため、引っ越し作業自体が不要です。物理的な労力だけでなく、金銭的負担も軽減されます。
生活環境が変わらないことで、子どもの学校や職場への通勤など、日常生活への影響も最小限に抑えられます。
近隣に進られずに売却できる
通常の売却では、内覧や看板設置などにより、近隣住民に売却の事実が伝わる可能性があります。しかしリースバックでは、物件の所有権は移転しても、外見上の変化が少ないため、売却を気づかれにくいのが特徴です。
プライバシーの確保と生活の継続性を両立できる点が、リースバックのメリットのひとつといえるでしょう。
家を維持するランニングコストがかからない
通常、住宅の所有者は固定資産税や修繕費、保険料などの負担が発生します。しかし、リースバックの場合、売却後に固定資産税や修繕費用、保険料の支払いが不要です。
リースバックを利用すると、住宅の維持に関するコストから解放されるため、経済的な負担を軽減できます。また、将来的な住居の修繕やメンテナンスについても、賃貸契約であれば貸主が責任を負うことが一般的です。
予期せぬ出費や労力を減らせるでしょう。
将来買い戻しができる可能性がある
リースバック契約には買い戻しオプションが付いている場合があります。一定期間後に再度その物件を購入する権利が与えられるため、将来、経済状況が改善した際に買い戻すことが可能です。
オプションにより、今すぐに売却しても、将来的に再度所有するチャンスが残るため、売却後の後悔を減らせます。また、買い戻しの条件が事前に定められているため、予測可能性が高く、安心して契約を結べるでしょう。
リースバックを利用するデメリット

リースバックを利用するデメリットは以下の3つです。
それぞれを考慮した上で、リースバックを利用するか検討してみてください。
家賃を支払う必要がある
リースバックは、売却後は家賃を支払わなければなりません。売却前の住宅ローンの支払いと比べて高くなる可能性があるため、月々の支出が増えます。
特に、売却価格や契約内容によっては、家賃が予想以上に重荷になるケースもあるでしょう。また、家賃を支払うということは、物件を所有していた頃の経済的自由度が失われることを意味します。
ローンがなくなる代わりに家賃を支払い続けなければならないため、長期的な支出の見通しが必要です。リースバックを選ぶ際には、家賃の負担を含めた長期的な計画を立てることが重要です。
長期で住み続けられるとは限らない
リースバック契約では、売却後に賃貸契約が結ばれるため、売主は賃借人として生活を続けられます。しかし、契約の更新や条件の変更に関して、売却先の会社が再契約を拒否する場合や、賃貸条件を大幅に変更する可能性があるのです。
特に、長期間にわたって住み続けることを希望する場合、契約期間終了後に賃貸条件が大幅に上昇したり、再契約を断られたりするリスクがあります。リースバックを利用する際には、将来の住居確保に不安が残る点を十分に考慮する必要があります。
リースバックは一時的な解決策としては有効ですが、長期的な安定した住まいを求める場合には注意が必要です。
売却価格は相場より低くなる
通常の不動産売却では、買い手は市場価格に基づいて物件を購入します。しかし、リースバックの場合、買い手は物件を購入した後も賃貸契約が続くため、将来的な利益を期待して、売却価格を抑える傾向があります。
また、購入者は物件を購入した後に一定期間、賃貸契約に基づいてその物件を貸し続けなければならないため、将来的な賃貸収入や投資のリターンを考慮した価格設定をするケースが多いです。
売却者としては、通常の市場取引で得られる価格よりも低い価格で売却せざるを得ない場合があります。リースバックを利用する場合、売却価格の低下を受け入れる覚悟が必要です。
リースバックの不動産会社を選ぶポイント

リースバックの不動産会社を選ぶポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントを把握して、適切な不動産会社選びに役立ててみてください。
リースバックの実績があるか
リースバックは専門的な知識と経験が求められるため、実績のある不動産会社を選ぶことが重要です。実績が豊富な会社は、リースバックの契約に関するノウハウを持っており、スムーズに取引を進められます。
また、過去の成功事例が多い会社は、信頼性が高く、契約後のサポートも充実している傾向があります。実績がある会社は市場の動向や法律の変更にも敏感に対応しており、適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。
反対に、実績の少ない会社では、手続きが遅れたり、条件が不明確な場合があります。リースバックの利用を検討する際には、信頼できる不動産会社を選ぶことが、安心して取引を進めるために必要です。
適切なサポートをしてくれるか
リースバックに関する専門知識を持つスタッフがいるかどうかを確認することが重要です。不動産の売却と賃貸契約の両方に精通したスタッフがいれば、売却から住まいの確保まで、安心してサポートを受けられます。
また、契約内容の説明が丁寧であるかも重要なポイントです。リースバックは通常の不動産取引とは異なるため、契約内容や条件について詳しく説明してくれる会社を選ぶ必要があります。
わかりやすく説明し、疑問点に迅速に対応してくれる企業を選ぶと、トラブルを避けられるでしょう。
リースバックのメリット・デメリットを解説してくれるか
メリット・デメリットを適切に説明してくれる担当者がいる不動産会社を選ぶことが、失敗を防ぐためには重要です。担当者がしっかりと状況をヒアリングし、リースバックの内容や契約条件を詳しく説明してくれると、契約後の不安を軽減できます。
不動産会社選びをする際は、メリットだけではなく、デメリットも丁寧に解説してくれるかを必ず確認しましょう。
世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社2選

世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社は以下の2社です。
それぞれの特徴を把握して、最適な不動産会社を選んでみてください。
アドバンスライフ有限会社

アドバンスライフは、地元の市場に精通しており、世田谷区内の不動産相場や需要動向に基づいた適切な価格設定をしています。売却時の迅速かつ有利な取引が可能です。
項目 | 詳細 |
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会社名 | アドバンスライフ有限会社 |
設立年月日 | 1990年4月6日 |
所在地 | 東京都世田谷区三軒茶屋1-39-7 ショッピングプラザベルアージュ102 |
公式サイト | https://advance-l.net |
また、積極的なマーケティング活動にも力を入れており、オンライン広告やオープンハウスの開催など、さまざまな手法を駆使して購入希望者を引き寄せます。他の不動産会社に比べて短期間での売却を実現するケースが多いです。
アドバンスライフのスタッフは親身な対応と確かな知識を持つ専門家であり、売主のニーズに沿った最適なアドバイスを提供します。売却過程で発生する問題にも柔軟に対応できるのが、大きな魅力です。
アドバンスライフ有限会社について詳しく知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。
また、以下の記事ではアドバンスライフの特徴や口コミ、取引事例を紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
東急リバブル株式会社

東急リバブルは、地域密着型のサービスを提供しており、世田谷区内の市場動向を熟知しています。地域特性を踏まえた上で、最適な売却方法を提案してくれるため、高い成約率を誇ります。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 東急リバブル株式会社 |
設立年月日 | 1972年3月10日 |
所在地 | 〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-38-7 フォーラム N&N 2階 |
公式サイト | https://www.livable.co.jp/ |
専門的なマーケティング力を持ち、物件ごとにカスタマイズされた販売戦略を立案してくれるのがポイントです。オンライン広告やSNSを活用した集客力があり、多くのバイヤーにアプローチできます。
東急リバブルは、経験豊富な営業担当者が売却活動をサポートしてくれるため、初めての売却でも安心して任せられます。
また、以下の記事では東急リバブル株式会社の特徴や口コミ、取引事例を紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
リースバックの解約は自主退去は違約金を支払ってできるケースがあります。ただし、解約できるかどうかは、契約書の内容次第です。
自分勝手に解約をすると、トラブルに発展する可能性があるため、契約書の内容に従う必要があります。また、複数のリースバック業者のプランを比較して、自分にぴったりな業者を選びましょう。
この記事を参考にして、トラブルなくリースバックの解約ができるようにしましょう。