ペアローンを組んでいる不動産を売却できるのか気になる方は、多いのではないでしょうか。ペアローンを組んでいる不動産は売却できますが、ローンの残債や共有名義者の双方の同意を得る必要があるなどの注意点があります。
ペアローンを組んでいる不動産の売却で後悔しないためには、事前に売却方法や注意点を把握しておくことが重要です。そこでこの記事では、ペアローンを組んでいる不動産の売却方法や注意点について解説します。
ペアローンを組んでいる不動産の売却で失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。
また、以下の記事では世田谷区でおすすめの不動産売却会社を紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてみるといいでしょう。
ペアローンの不動産の売却は難しい？
ペアローンで購入した不動産の売却は、必ずしも難しいというわけではありません。一般的に、不動産の売却は物件の条件（築年数、立地、間取りなど）や市場の動向によって大きく左右されます。
ペアローンで購入したという事実そのものが、売却を困難にする直接的な要因とはならないでしょう。ただし、ペアローンの不動産を売却する際は、ペアローンを組んだ2人の合意を得ないといけません。
離婚でペアローンの不動産を売却したい際、どちらかの同意が得られないと売却できないため、売却が難しくなると考えておきましょう。
ペアローンの不動産の売却方法
ペアローンの不動産の売却方法は以下の3つです。
それぞれの売却方法を把握して、適切な方法で売却するようにしましょう。
オーバーローンの場合
オーバーローンとは住宅ローンの残債が、住宅の売却価格を上回っている状態を指します。オーバーローンの場合は、基本的にペアローンを組んでいる不動産を売却できません。
オーバーローンになる可能性が高い場合は住宅ローンの返済を継続し、売却額が住宅ローンを上回るタイミングで売却するのがおすすめです。また、離婚しているまたはする予定の場合は、財産分与を利用して所有権と債務を単独名義にする方法もあります。
ただし、単独名義にするには複雑な手続きが必要になるため、ペアローンを組んでいる金融機関に相談しましょう。
アンダーローンの場合
ペアローンで購入した不動産を売却する場合、ローン残高が売却価格を下回る「アンダーローン」であれば、通常の売却方法で進められます。通常の売却方法とは仲介売買のことです。
仲介売買で不動産を売却すれば、高く売却できる可能性が高いです。ただし、仲介売買の場合、売却できるまでに一定の期間がかかります。
すぐに現金化をしたい場合は、不動産会社による直接買取も検討しましょう。買取の場合、依頼から1週間〜2週間ほどで現金化できる可能性があります。
ただし、買取は仲介売買よりも売却が低くなりやすいです。仲介売買の相場の70％〜80％の売却額になりやすいでしょう。
買取にする場合は、オーバーローンにならないように注意する必要があります。
任意売却
ペアローンの返済ができない場合は、任意売却を選択するのもひとつの手段です。任意売却とは住宅ローンの返済が困難になった場合に、所有者が金融機関と話し合い、不動産を売却する方法です。
任意売却は競売のように、裁判所を通す手続きが必要ないため、迅速な手続きができます。ペアローンで住宅ローンが滞納すると、信用情報に傷がつき、今後のローン利用に影響が出る可能性があります。
また、競売にかけられて安い価格で売却されてしまう可能性があるのも把握しておかなければなりません。任意売却は、信用情報に傷が付く事態を回避する方法のひとつといえるでしょう。
ただし、任意売却は専門的な知識が必要な手続きです。不動産会社や弁護士に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ペアローンの不動産の売却ステップ
ペアローンの不動産を売却する際は以下のステップを踏みます。
- ペアローンの残債を確認する
- ペアローンを組んだ人の同意を得る
- 不動産会社に売却依頼をする
- 購入者と契約・引き渡しをする
ペアローンの不動産は、オーバーローンかアンダーローンかによって売却手順が変わります。オーバーローンで残債の返済が難しい場合は、ペアローンを組んでいる金融機関に相談する必要があります。
また、現在ペアローンの返済を滞納している場合は、任意売却を選択する可能性があるでしょう。任意売却をする場合は、金融機関に許可を得る必要があります。
ペアローンの不動産の売却は返済状況によって変わるため、事前に残債と売却予定額を把握しておきましょう。
ペアローンを利用している住宅を売却する際の注意点
ペアローンを利用している住宅を売却する際の注意点は以下の3つです。
それぞれの注意点を把握して、ペアローンを組んでいる不動産の売却で失敗しないようにしましょう。
ペアローンを組んだ2人が売却に同意する必要がある
ペアローンを組んだ住宅を売却する際は、双方の同意が不可欠です。どちらか一方の同意が得られない場合は、売却手続きを進められません。
離婚など、夫婦関係が複雑化するケースでは、売却に関する意見が一致しないことも考えられます。一方の同意が得られない場合は、弁護士や不動産専門家など、専門家のアドバイスを受けながら売却活動を進める必要があります。
ローンが完済できなければ売却できない
基本的にローンの完済ができない場合は、ペアローンを組んでいる住宅を売却できません。ペアローンを利用して住宅を購入する際、金融機関は住宅に抵当権を設定します。
抵当権はローンの返済が滞った場合に、金融機関が住宅を売却して回収するための担保です。ローンが完済されない限り抵当権が抹消されず、住宅を第三者に売却できないと考えるべきでしょう。
住宅を購入する人が、抵当権付きの住宅を購入したがらないからです。抵当権付きの住宅を購入した場合、売主がローンを滞納し、住宅が差し押さえられるリスクがあります。
リスクを避けたいと考える人がほとんどのため、ローン完済済みの住宅が一般的に好まれます。ペアローンが完済されていない不動産は売却できない可能性が高いため、返済できるタイミングで売却しましょう。
住宅ローンの返済手続きと手数料が増える
ペアローンを組んでいる住宅を売却する場合、繰り上げ返済や売却額での返済に手数料がかかる可能性があります。手数料の有無や額は金融機関によって異なります。
また、返済の手続きをするのに金融機関へ出向いたり、必要書類を集めたりする必要があるため、手間がかかると思っておきましょう。さらに、ペアローンを組んでいるどちらかが売買契約に立ち会えない場合は、代理を利用するケースがあります。
代理を利用する際は、委任状の作成や代理者を募る必要があるため、手続きを複雑化しやすいでしょう。
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| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | アドバンスライフ有限会社 |
| 設立年月日 | 1990年4月6日 |
| 所在地 | 東京都世田谷区三軒茶屋1-39-7 ショッピングプラザベルアージュ102 |
| 公式サイト | https://advance-l.net |
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まとめ
ペアローンを組んでいる不動産の売却は、オーバーローンなのかアンダーローンなのかによって、売却方法が変わります。オーバーローンの場合は、任意売却を検討する必要があります。
一方、アンダーローンの場合は。一般的な仲介売買や買取で売却ができるでしょう。ただし、ペアローンを組んでいる不動産を売却する際は、ローンを組んでいる双方の同意を得なければいけません。
どちらかの同意を得られない場合は、売却できないため注意が必要です。この記事を参考にして、ペアローンを組んでいる不動産をスムーズに売却できるようにしましょう。
