【世田谷区】不動産買取のメリットは？仲介との違いや不動産相場を解説

世田谷区に所有している物件があり、売却しようか、買取サービスを利用しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。不動産買取と仲介のどちらを利用するのが最適なのかは、条件や求めることによって異なるため、メリット・デメリットや違いを把握しておくことが大切です。

そこで、本記事では世田谷区の不動産買取に関して、メリット・デメリットや仲介との違い、向いているケースや物件、注意点などを解説していきます。あわせて、世田谷区の物件買取価格相場や人気のエリアも紹介するので、世田谷区で不動産の買取サービスの利用を検討している方は参考にしてみてください。

不動産買取とは

不動産買取とは、物件を不動産会社に直接売却する方法です。売り出し期間がなく、すぐに売却し現金化できるのがメリットである一方で、売却価格が安くなるのがデメリットと言えます。

不動産買取は、価格は相場よりも低くていいから、早く物件を売却したい方におすすめと言えるでしょう。

不動産買取のメリット・デメリット

不動産買取のメリット・デメリットを紹介します。

メリット	デメリット
・短期間で現金化できる ・売却計画や資金計画が立てやすい ・契約不適合責任が免除される ・仲介手数料不要 ・内覧準備が不要 ・周囲に知られず売却できる ・仲介で売れにくい物件も売却できる ・急に解約されるリスクが低い	・市場価格よりも売却価格が低い ・買取条件が良くない場合もある ・買取サービスを行っていない会社もある ・買取できない物件もある

このように、不動産買取にはメリット・デメリットがあり、求めることによって向き・不向きが異なります。メリットを感じるのであれば、不動産買取サービスを利用すると良いでしょう。

下記で、不動産買取と不動産仲介の違いについて紹介します。どちらが良いのか比較し、考えてみてください。

不動産仲介との違い

不動産買取と不動産仲介の違いは以下の通りです。

項目	不動産買取	不動産仲介
価格(市場価格よりも)	低い (市場価格の6～9割)	高い
売却期間	短い (翌日～1カ月)	長い (3カ月～半年)
売却の確実性	高い	低い
売却の手間	ほとんど無し	必要
仲介手数料	不要	必要
秘匿性	高い	低い
売主責任	低い	高い

不動産買取と仲介には上記のような違いがあります。不動産売却において何を求めるのか、どちらの売却方法が良いのか、上記の表を参考に、選んでみてください。

世田谷区の不動産買取相場

世田谷区の不動産買取相場を物件種別に紹介します。

	買取相場
マンション	6,592万円
戸建て	7,944万円
土地	6,190万円

上記が、世田谷区の不動産買取相場を紹介しましたが、売却条件や物件の状態によって価格は変動するため、目安として把握しておきましょう。

世田谷区で不動産売買が活発なエリア

世田谷区はマンションの取引が多いエリアです。世田谷区の中でも尾山台、玉川、新町で不動産売買が盛んに行われています。

エリア	相場
尾山台	141万円/㎡
玉川	133万円/㎡
新町	129万円/㎡

不動産売買が盛んということは、世田谷区の中でも人気のエリアといえるでしょう。

人気のエリアの物件であれば、不動産買取よりも不動産仲介の方が高値で売れる可能性が高いです。エリアによって物件の売却価格や売りやすさも変わってくるため、これらも検討して売却方法を検討すると良いでしょう。

不動産買取に向いているケース

世田谷区で不動産買取に向いているのは以下のケースです。

• 急いで売却しないといけない場合
• 早く現金化したい場合
• 住み替えを検討している場合
• 周囲に知られず売却したい場合
• 離婚をして、早期売却したい場合など

不動産買取は不動産会社が直接物件を買い取るため、手続きが早いです。そのため、急いで売却しないといけない、周囲に知られず売却したい場合に向いています。

また、不動産買取では契約後、すぐに現金化できるため、早く手元に現金が必要な場合にも最適です。

不動産仲介で物件を売却しようとすると、場合によっては売却に半年から1年かかるケースもあります。

売却が終わるまで、元パートナーとのやり取りも発生するため、早く売りたいという方も多いです。不動産買取を利用すると、最短翌日、長くても1カ月で売却できるため、新生活をすぐにスタートできます。

不動産買取に向いている物件

不動産買取に向いているのは、以下のような物件です。

• 仲介で売出し、1年以上売れていない物件
• 築年数が古い
• 立地が悪い
• 過去に事故やトラブルがあった
• 解体が必要な物件

仲介で1年以上売れていない物件は、今後も仲介での売却は難しいです。しかし、不動産会社によっては、仲介でなかなか売れない物件でも、買い取ってくれる場合もあります。

ただ、仲介で1年以上売れていない物件は、単に高値で売り出していることも多いです。仲介に出している場合は、一度価格を見直し、仲介として売り出すのか、買取サービスを利用するのか検討してみてください。

また、築年数が古い、立地が悪い、事故やトラブルがあったなど条件の悪い物件は、仲介で売れにくいです。しかし、買い取ってくれる不動産会社もあります。

大手の不動産会社は買い取りたがらないため注意が必要です。見つかるまで、諦めずに探しましょう。

不動産買取を利用する際に発生する費用

不動産買取は、仲介ではないため仲介手数料のような大きな費用は発生しません。しかし、以下の費用が発生するため注意が必要です。

• 印紙税
• 抵当権抹消費用
• 一括返済手数料
• 引っ越し代

印紙税とは、売買契約書に貼る印紙のことです。

住宅ローンの残債がある場合は、抵当権抹消費用と一括返済手数料も発生します。売却を検討している物件に住んでいる場合は、引っ越し代も必要です。

また、不動産の売却により売却益が生じた場合は、税金が生じます。不動産買取は売却益が出るケースは少ないです。しかし、万が一売却益が出るのであれば、税金が発生するため注意しましょう。

不動産買取でよくあるトラブル

不動産買取でよくあるトラブルは以下の3つです。

• 契約後に価格を下げられた
• 法外な手数料を取られた
• 相場より著しく低い金額で買い取られた

それぞれの例を把握して、不動産買取を成功させましょう。

契約後に価格を下げられた

契約後に業者から買取価格を下げられるというトラブルが発生するケースがあります。「再査定」や「現地確認後の減額」といった名目でおこなわれることが一般的です。  

初期の査定額はあくまで簡易的なものであり、現地調査や詳細な調査の結果、建物の劣化や周辺環境の影響を理由に減額を提示されるケースがあります。

特に急いで売却したい売主の場合、他に選択肢がない状態で価格の引き下げを受け入れざるを得ない状況に追い込まれる可能性が高いです。

法外な手数料を取られた

法外な手数料を請求されるトラブルが発生するケースがあります。契約内容が不透明なまま進められる場合に多いです。

本来、不動産の買取では仲介手数料が発生しないのが一般的です。しかし、業者によっては「調査費用」や「事務手数料」などの名目で高額な費用を請求される可能性があります。

手数料は事前の説明が不十分なことも多いです。契約時に詳細を確認しないと、あとになって気づきます。

相場より著しく低い金額で買い取られた

買取は仲介と異なり、不動産会社が直接買主となるため、スピーディーに売却できる点がメリットです。しかし、価格は市場価格よりも2〜3割程度低くなります。

問題は、適正な範囲を超えて大幅に安く買い取られてしまうケースです。情報不足や査定価格の妥当性を確認せずに契約してしまうことで発生します。  

買取のスピードに魅力を感じても、価格の妥当性を見極めなければ大きな損失を招くリスクが高いでしょう。

不動産買取のトラブル回避方法

不動産買取のトラブル回避方法は以下の5つです。

• 複数社に買取査定を依頼する
• 事前に買取相場を調べておく
• 不動産会社の評判や実績を調べておく
• 契約のやりとりは書面で残す
• 小切手の支払いをする不動産会社は避ける

それぞれの方法を把握して、トラブルを未然に防ぎましょう。

複数社に買取査定を依頼する

1社だけの査定では、相場より低い価格を提示されても比較対象がないため、そのまま契約してしまうリスクがあります。複数の業者に査定を依頼すれば、各社の提示額や条件を比較することができ、価格の妥当性が判断しやすいです。

また、業者によって得意とするエリアや物件タイプ、買取後の活用方針が異なるため、査定額に差が出るのは珍しくありません。複数社の査定を通じて、より高額での買取を実現できる可能性も高められます。

強引な営業を避けるためにも比較は有効です。複数社とやり取りすることで、対応の丁寧さや信頼性を見極められるでしょう。

事前に買取相場を調べておく

相場を把握していないと、不当に安い価格で買い取られてしまうリスクがあります。 特に買取はスピード重視の取引が多く、売主が価格の妥当性を確認しないまま契約に進むケースが少なくありません。

冷静に価格の根拠を判断する準備が必要です。相場は、同じ地域・築年数・間取りの物件情報や、過去の成約事例などから比較検討できます。

不動産ポータルサイトや国土交通省の「土地総合情報システム」なども有効です。また、複数の買取業者から見積もりを取ることで、より現実的な価格帯が見えてきます。

相場を知っていれば、提示された金額が適正かどうかを判断でき、交渉も有利に進められるでしょう。  

不動産会社の評判や実績を調べておく

買取はスピード感がある反面、価格や対応の差が大きく、信頼できる業者を選ばないと損をする可能性が高いです。評判を確認する際は、インターネット上の口コミやレビュー、取引実績、運営年数などを参考にすると良いでしょう。

複数の情報源を照らし合わせることで、偏った意見に左右されずに判断できます。また、過去の取引事例や査定内容の説明が丁寧かどうかもポイントです。

不明点を曖昧にせず、契約内容を明確に伝える会社であれば、トラブルのリスクも低くなります。情報収集を怠らず、冷静な判断を心がけることが大切です。   

契約のやりとりは書面で残す

契約や取り決めの内容を必ず書面で残しましょう。口頭でのやり取りだけでは、後になって認識の違いが発生しやすく、トラブルの原因となります。  

たとえば、買取価格や引き渡し日、設備の取り扱いなど、細かな条件を明確に書面化することで、双方の合意内容が明確にできます。不動産会社との間で「言った・言わない」の争いを防ぐことが可能です。

また、書面があれば、万が一のトラブル発生時にも証拠として活用でき、法的な保護を受けやすいです。口頭での約束は証明が困難なため、実務上も書面での記録が強く推奨されます。

安心・安全な取引のためにも、すべてのやり取りを文書に残こしましょう。

小切手の支払いをする不動産会社は避ける

小切手での支払いを提案してくる不動産会社には慎重になるべきです。切手は現金化に時間がかかるうえ、不渡りになるリスクがあります。

不渡りとは、口座に資金が不足しているなどの理由で小切手が換金できない状態です。万が一不渡りが発生すれば、売主は代金を受け取れないばかりか、法的対応が必要になるケースもあり、大きなトラブルに発展します。  

正規の取引を行っている不動産会社は通常、振込による支払いを選びます。小切手での支払いを提示された場合は、会社の信用性を疑い、契約を見送ることが賢明です。

不動産買取をする際の不動産会社の選び方

不動産買取をする際の不動産会社を選ぶポイントは以下の3つです。

• 根拠のある査定をしている
• 買取実績が豊富にある
• 売却者目線で話してくれる

それぞれのポイントを把握して、適切な不動産会社選びに役立ててみてください。

根拠のある査定をしている

根拠のない査定価格は、後々のトラブルや価格交渉の失敗につながる可能性が高いです。信頼できる不動産会社は、過去の成約事例や周辺の相場データをもとに、価格の妥当性を説明してくれます。

また、建物の状態や土地の特性、法規制なども査定に反映させるため、納得感のある価格が提示されます。一方で、相場より極端に高い価格を提示する会社は、契約を取るためだけに数字を操作している場合もあるため注意が必要です。  

不動産買取はスピード感が求められますが、価格の妥当性と根拠を確認した上で、慎重に業者を選びましょう。  

買取実績が豊富にある

実績の多さは、その会社が多様な物件や状況に対応してきた証であり、対応力の高さやノウハウの蓄積を表します。買取実績が豊富であれば、適正な価格査定が期待できるほか、手続きのスムーズさやトラブルへの対応力にも優れている可能性が高いです。

特に、築年数が経過している物件や再建築不可物件など、特殊な条件がある場合には、過去の実績に基づいた柔軟な対応ができます。また、実績のある会社は市場動向の把握にも長けており、他社より高値で買取ってくれる可能性もあります。

契約や引き渡しまでのプロセスも効率的で、時間や手間を大幅に削減できるのも魅力です。  

売却者目線で話してくれる

買取は仲介と違い、買い手が不動産会社となるため、会社の姿勢や実績が売却価格や取引のスムーズさに直結します。まず、過去の買取実績を確認し、同様の物件をどれだけ取り扱っているかを見ることが重要です。

実績が豊富であれば、市場価格に対する適正な査定が期待できます。また、複数の会社から査定を取り、査定価格の根拠を比較検討することも有効です。

価格だけでなく、説明の丁寧さや対応の速さも信頼性を判断できるでしょう。契約条件や手続きの進め方について透明性があるかも確認しましょう。不明点を曖昧にする会社は避けた方が安全です。     

世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社2選

世田谷区でおすすめの売却力のある不動産会社は以下の2社です。

• アドバンスライフ有限会社
• 東急リバブル株式会社

それぞれの特徴を把握して、最適な不動産会社を選んでみてください。

アドバンスライフ有限会社

アドバンスライフ有限会社は、地域密着型の営業スタイルを強みとしており、世田谷区内の市場動向やエリア特性を熟知しています。物件の特性に応じた的確な価格査定と販売戦略を提案できるのが魅力です。

特に一戸建てや土地の売却においては、需要を的確に捉えた販促活動を展開し、スムーズな売却を実現しています。 また、大手にはない小回りの利く対応力も強みで、売主の事情に寄り添った柔軟なサポートを提供しています。

専任契約を結んだ場合の営業活動も積極的で、広告展開や内覧調整もスピーディーです。   

東急リバブル株式会社

東急リバブル株式会社は、地域に密着した豊富なネットワークと実績があり、世田谷区内でも強い集客力を持っています。また、独自の顧客データベースを活用したマッチング力にも優れており、購入希望者とのスピーディーなマッチングが可能です。

広告展開も多彩で、自社サイトに加えてポータルサイトへの掲載、チラシ配布など複数のチャネルで販促活動をおこなっています。売主専任の担当者がつき、価格査定から契約まで一貫してサポートしてくれる体制も整っており、安心して任せられるのもポイントです。

まとめ

本記事では、不動産買取に関して、メリット・デメリットや仲介との違い、買取に向いているケースや物件、買取を利用する際の注意点などについて解説しました。

不動産買取と仲介、どちらが最適なのかはいろいろな条件や、求めることによって異なります。上記で紹介したことを参考に、納得のいく不動産買取を行ってもらいましょう。

また、最後には世田谷区で不動産買取サービスを実施しているおすすめの不動産会社を紹介しています。気になる方は、利用を検討してみてください。